バンコク、
男性観光客を狙う熟女3人組
犯人のひとりは現役公務員
今月十六日、バンコク都内バーンラック警察は、詐欺横領容疑で女ギャング三人組を逮捕したと発表した。
容疑者はスパー(四七)、ヌクンマーン(三八)、ジョンラック(四五)の三人。ジョンラックはドンムアン区役所出納課に勤める現役の公務員であった。
三人は歓楽街として有名なパッポンやソイ・カウボーイ、ナナ・プラザ辺りで遊んでいる観光客をターゲットに、誘い出しては薬を飲ませ、眠っている間に持ち物を奪い取るという犯行を重ねていた。
警察は、今年〃アメージング・タイランド〃に指定されているタイのイメージを著しく壊す事件として重くみており、押収した十七錠の睡眠薬も披露している。
同グループの犯行手口は、夜遊びをしている外国人を狙って親しくなる事から始まるという。
今回の逮捕に直接結びついた事件は、今月一日夜、無職のスパーがナナ・プラザで遊んでいた東京から来た二十一才の日本人大学生に声を掛け、バーを案内。次にパッポンに遊びに行かないかと誘い、彼をパッポンに連れていくと、そこで「寂しいでしょうから、タイの女の子と一緒に寝てみませんか?」と勧めた。その後プラトゥーナーム地区に連れて行き、一緒にお粥を食べながら女の子を待っていると、そこへ公務員のジョンラックと美貌の熟女スクンマーンが現れた。
〃生け贄〃と化したこの若い日本人学生は、ジョンラックとスクンマーンの出した条件に同意、バーンラック区のスリウォン・ホテルに女二人男一人の形でチェック・インした。
女達は、学生の気持ちをほぐすために、ビールではなく缶コーヒーを買った。これは睡眠薬の苦味を感じさせない為であった。男性が期待に胸膨らませながらシャワーを浴びている間、二人の熟女は、缶コーヒーに薬を投入し準備完了。サッパリして浴室から出てきた男性に睡眠薬入り缶コーヒーを勧めた。
何の疑いも持たずコーヒーを飲み干した男性は、快楽の喜びも味合わないうちに深い眠りへ。
男性が寝入った事を確認した後、女二人は八万円のトラベラーズ・チェックと、現金五万円と三万バーツ、そしてパスポート等を盗み現場から姿を消したということだ。
そして十五日夜、警察は、パッポンで外国人を物色中の親分格スパーを逮捕した。
スパーは、警察での取り調べに対し、次のように自供している。
「日本人男性を狙ったのは、パスポートが高く売れるからよ」
スパーは自分だけの単独による犯行ではなく、二人の仲間も共犯であることを漏らしたため、警察は残り二人の女性も同時に逮捕した。
スパーは自分の持つショルダー・バッグに睡眠薬を常備しており、これまでにパタヤ、パッポン、ソーイ・カウボーイ、ナナ・プラザ等で何人もの日本人男性を誘っては薬を飲ませていた事を自白した。
盗んだ現金と所持品を売り飛ばして得た金は、スパーが五〇%、あとの二人がそれぞれ二五%の分け前を貰っていたという。
パスポートは、その道の「親分」トニーに一冊二万バーツで売っていたとのことで、警察は現在トニーという男の行方を捜査中である。
ドンムアン区長タナゴーン氏は、マスコミのインタビューに応じ、「部下にあたるジョンラックに関しては、警察からの報告を受けた後委員会を設け、その後の対処を決める予定にしている。とにかく、ジョンラックがドンムアン区の出納課担当職員である事は認めるが、部下の個人的な行動に関しては全く知らなかった」と強調した。
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