〃ラップ・ノーン(新入生歓迎)〃
の悲劇再び・・・
チェンマイ大学恒例、十六学部対抗
ボクシング大会で新入生が死亡
今月十一日、チェンマイ県プーピン警察は、チェンマイ大学の男子学生が脳内出血のため今月九日、市内マハラート病院で死亡したと発表した。
死亡したのは、タイ南部ソンクラー県出身、チェンマイ大学美術学部一年に進学したばかりのチャッカリンさん(二一)。
チャッカリンさんは、同大学恒例の新入生歓迎行事である『十六学部対抗ボクシング大会』に参加、他学部の新入生との試合が終わって間もなく激しい頭痛に襲われた。その激痛に苦しむ様子に異常を感じた学友により、チャッカリンさんは直ぐにマハラート病院に運ばれた。検査の結果、かなり重度の脳内出血を起こしていたため、ICU室で脳の切開手術が行われた。しかし、既に手遅れの状態だったチャッカリンさんはそのまま息を引き取ったという。
警察は、大学のボクシング・クラブの委員達を呼び出し、一人ずつ事情聴取を行った結果、チャッカリンさんは自分の意志でこの大会に参加し、外部からの強制はなかった事から、大学側には責任を負う義務は無いとの判断を下した。また、チャッカリンさんの両親も、今回の事件に関して、特に大学側を訴えるつもりは無いとのことで、葬儀も故郷ソンクラーで既に済ませたとのことであった。
今回事故が起きた大学恒例の新入生ボクシング大会は、十六学部の各学部から選ばれた新入生が試合に参加する、というもので、今年は七月七日から十日までの四日間午後五時半から九時まで、校内のスタジアムで開催される予定だった。
この大会の目的は、新入生の親睦と、大学の代表選手選出も含まれているらしい。しかし今回の事故後、スタジアムは閉鎖されている。
スタジアムの管理人であるブンペンさんは、「この大会は二十五年間続けられて来ましたが、これまでこのような事故は一度も起きたことはありませんでした。今回が初めてです。今年は、七月七日から十日までの試合予定でしたが、九日に事故が起きたので、それ以降の試合は全て中止になりました」とショックを隠せない様子で語った。
美術学部四年の先輩は、「この大会はあくまでも本人の意志で試合に参加するものであり、決して強制的なものではありません。チャッカリンさんの場合は、試合に出る前から頭が痛いと言っていた、という話も聞きましたが、いずれにせよ大変残念なことです」と後輩の早すぎる死を惜しむコメントを残した。
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