株主間のトラブルが原因か?

会社の秘密データを盗み取った 〃ハイテク泥棒〃
ガードマンに化けて夜間侵入


外国映画を思い起こさせるような手口で、輸出家具会社のコンピューターから秘密データを盗み出した事件に関して、今月五日午前七時、ラヨーン県グレーン郡警察は、この〃ハイテク泥棒”の容疑者として逮捕したモントーン(二〇)の自宅を捜査し、盗まれた証拠物件を押収、被害に遭った「サウス・イースト・ウッド社」に連れて行き現場検証を行った。

 モントーン容疑者は、その後再びグレーン警察に戻されさらに詳しく取り調べを受けた。

 今月三日の朝、日本向けゴム材家具輸出業社であるサウス・イースト・ウッド社のマネージャー、パコーンさんが警察を訪れ被害届を提出した。

被害の内容は、会社の取引先明細と経理データを入れたハードディスク、さらに五台のコンピューターに入っている会社の重要な経営内容のデータとビデオ・テープを、何者かによって事務所から盗まれた、というものであった。パコーンさんの話によると、犯人の男は昨夜の何時かに事務所に忍び込み、これらのデータを盗み出したと推察された。

 警察は、パコーンさんの訴えを聞いた後、この事件は一般の盗難事件とは異なり、コンピューターに詳しい者による犯行と判断。理由は、機械を持って行かずにデータのメモリーのみを抜き取っているからだという。

 警察が会社の社員を調べたところ、事件の起きた日の五日前に「タワンオーグ・プロガード」という警備会社から派遣されたばかりの、モントーンが夕方六時から朝六時までの夜間勤務であった事、また彼がエレクトロニクスの専門学校を卒業している事などが判明。警察は四日午後、モントーンを取り調べるために署に連行した。

そして、その日の夜、モントーンは犯行の全てを自供した。

「私は、以前、運転の不注意から人を轢き死亡させた事があり一時期刑務所に入っていました。刑務所の中でコンピューターの修理と操作の仕方を勉強しました。事件当日の夜は、事務所の窓をこじ開けて中に入り、会社の秘密データが入ったハードディスクを盗み出しました。盗んだデータは、スリン県に住む先輩のクワントゥンさんに送り、高い値段で売ってもらう予定になっていたのです」

モントーンはさらに、仕事に通う時に使っているバイクも、グレーン市場のランドリーから盗んだ物である事も自供した。

しかし、警察はモントーンの供述が信頼できるものではないとし、今回の犯行は、モントーン自身の意志から行われたのではなく、誰かから特定にこの会社のデータを盗むよう指示を受け、計画的に警備員として派遣されたものと見ている。

その後の調査から、この会社の株主間でトラブルが起きていた事が判明。古い株主の一人が同様の輸出家具を扱う別会社を設立し、残りの株主の息子のプラユーンさんが輸出マネージャーに任命されていたことも分かった。そこで、株主の誰かが、モントーンを使って会社の重要秘密データを盗んだ可能性もあるとして、警察は全ての株主から詳しい事情徴収を行うことにしている。


[BANGKOK SHUHO]

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