時効成立直前、十九年前の誘拐犯を逮捕

犯人の男は僧侶に身を変え寺院生活


 今月十四日午前一時半、ナコンパトム県警の調査報告によると、ナコンパトム県市内のゴ・ワンサイ寺院に、十九年前にバンコク市内で起きた誘拐事件の犯人が僧侶に身を変え隠遁生活を送っている、という情報を得たと発表。

 警察がこれまでの未解決事件のファイルを調べたところ、その誘拐事件は、仏歴二五二二年二月九日から二十三日の間に、バンコク市内クロンタン警察の管轄地区内で起こった事が判明した。犯人は、プーチョン氏という男性を誘拐し、身代金として二〇〇万バーツを要求。その後逮捕された犯人五人の他に逃亡した犯人が一名いたため、クロンタン警察は二五二四年七月九日付けで、この逃げた犯人ソムサック(当時四六)に対する逮捕状(No/一一七・二五二四)を発行していた。

警察がこの逮捕状を持ってゴ・ワンサイ寺院に赴いたところ、本当に僧侶の姿をしたソムサックが現れた。ソムサックのチャーヤー(僧名)はプラ・サマーン・チャントー。警察が突き出した逮捕状を見たソムサックは一瞬顔色を変えたが、直ぐにその内容を否定し、事件とは無関係である事を強調した。しかし、警察の強固な態度に観念したソムサックは、犯行の事実を全て認めた。

 その後、警察はソムサックを県内の寺院を総括している高僧、プラ・テープクナコーン師の元に連れて行き、ソムサックの還俗式を執り行ってもらった後、ナコンパトム県警の刑務所に身柄を拘留した。そして、クロンタン警察に連絡し、ソムサックを迎えに来てもらう手続きをとった。

 十四日午後、クロンタン警察が再度ソムサックの取り調べを行ったところ、次のように供述した。

 「犯行は自分と五人の仲間で計画し、当時プラカノーン地区で有名だった実業家、プーチョン氏を誘拐、身代金として二〇〇万バーツを要求した。さらに彼が持っていた金目の物も盗んだが、警察の計画的捜査により他の五人は逮捕され、プーチョン氏も無事救出された。自分は一人逃げ切る事に成功し、しばらくの間親戚の家に身を隠していたが、その後出家し、十九年間ゴ・ワンサイ寺院で僧侶としての生活を送って来た。しかし、あと一年で時効が成立するという時に逮捕されてしまった。」


[BANGKOK SHUHO]

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